国旗を立てること
先日実家に寄ったところ軒先に国旗が立ててありました。
そうか、今日は祝日「春分の日」だったんだなと思い出しましたが、何だかこの国旗を立てるということが久しぶりに感じたものです。皆さんのお家では国旗を立てていますか?
私が子供の頃、そう日本がまだ高度経済成長の真っただ中にいるころは、国民の祝日に国旗を立てるのは、日本全国ほぼ当たり前だった気がします。私の家でも、祝日の朝は兄弟が競って国旗を立てに行ったものです。
しかし、ふと気が付くといつの間にか国旗を立てている家を見かける機会が減ったように思います。そういう自分も家を持ってから国旗を立てたことも購入したこともありません。社会に出て働き始めてからというもの、祝日は貴重な休日と化して、国旗を立てるどころかその意味すら考えたこともあまりありませんでした。
実家では、高齢の母が祝日には必ず国旗を立てるという習慣をずっと守っていたのです。今までも何度も目にしていたはずなのに今回目についたのは、単に歳のせいなのかもしれませんが、これを機に私も国旗を立てようと思いました。
それは何も最近のニュースにある周辺国との諍いや国家主義的思想とは関係ありません。子供心に大切にしていたものを思い出したからで、物が必ずしも豊かではない時代でしたが、当時は日本中が心の豊かな時代だったと最近つくづく感じます。
私たちの世代が過去に感じたことは、今の若い世代の方に感じることはできませんが、物の豊かではない時代だったからこそ「豊かさ」を実感できたのだと思えます。物が溢れる現代では、どうやって「豊かさ」を感じるのでしょうね。
少なくとも私たちはいい時代に生まれ育ってきたなと、いつも同級生のヨメと話しています。
さて、次の祝日は・・。