WEBデザイナー不要の時代!?
いきなりショッキングなタイトルに、思わずクリックしていただきありがとうございます。
最近はいろいろなツールやサービスのおかげで、個人の方でも自分で趣味のホームページを作ったり、会社のサイトを更新したりという事が増え、私たちの仕事にも少なからず影響を与えています。「とりあえずトップページと数ページ作ってくれたら、あとは自分たちで作ります」「簡単な更新は自分たちでやります」「Facebookページで全て作るからロゴだけ作ってください」なんていうオーダーも増えてくるわけです。
で、そんな流れをさらに加速しそうなサービスがスタートしました。その名は「WiX(ウィックス)」。イスラエル発のサービスで、現在、このWiXの利用者は世界中に約2,800万人もいるとか。2012年12月からは日本語のサイトが公開されています。ひと言で表現すると「無料で簡単にホームページを作ることができるウェッブサービス」ですが、これが本当に簡単。ブラウザで会員登録してログインすると、ホームページのテンプレートがあって、そこに文字を打ち込み、写真を追加すれば、ものの30分程度で5ページ程度のホームページが完成。しかもテンプレートのデザインは星の数ほどあり、どれもプロ顔負けのクオリティ。ソースコードもHTML5で作られていたり、レスポンシブWebデザインでスマホ・タブレットに対応しているものが多かったり、個別に発注すればウン10万円くらいにはなりそうな内容なのです。本当に趣味のサイトや簡単なお店紹介、小規模ビジネスの紹介サイトならこれで十分以上のページを作ることができそうです。
で、タイトルの「WEBデザイナー不要」という話になりそうなわけですが、ところがどんなにツールが便利になっても、私たちのような存在を必要としてくれる方々はいるわけです。たとえ見た目がキレイで格好良く、最先端の技術を取り入れていても、そこにコンセプトや狙い、伝えたいことが備わっていないと、ホームページの役割を果たすことはできません。私たちは、お客様がホームページを使って伝えたいことを聞き出し、整理・整頓して、お客様の中でモヤモヤしたものを明確化して、それを形にすることが仕事です。ある部分ではコンサルティング的な要素も含んでいますし、お客さんと一緒に事業の方向性などを話し合うことも必要です。デザインはその最終的な部分を引き受けているだけなので、どんなにツールが便利になろうとも、やっぱりWEBデザイナー(WEBクリエーター)は必要なわけで、仮にツールに負けてしまうようではデザイナーを名乗ることはできないというわけです。
で、話はもどりますが、とっても便利で素敵な「WiX」。このサービスは個人の方が使うだけでなく、私たちのようなホームページ制作者が、「低予算で素早くホームページを持ちたい」とか「1ページだけのページを持ちたい」といったニーズに応えるために使うのもありかな、と思います。今のところ日本語の表示にやや問題があったりするようですが、なかなか面白いサービスなのでもう少し研究してみようと思います。興味のある方はぜひアクセスしてみてください。