愛さなくていいから…
こんにちは、waveのみわです。
さて、先日また本を一冊読み終えました。
前からずっと気になっていたものです。映画化もされており、そっちを見てずっと気になっておりました。
「容疑者Xの献身」です。
ガリレオシリーズは実は本はあまり読んでないんですが、ドラマと映画を制覇している程度です。
なので、本当にガリレオファンの人には怒られるかもしれませんが、ここに感想書いていきたいと思います。
ネタバレ要素になると思いますので、もし映画も原作も見ていない方はご注意ください。
まず、この容疑者Xの献身の主役の数学の天才である石神がめちゃくちゃ好きでした。
映画では堤真一さんが演じられてて、ほんとかっこいいの一言に尽きます;
この石神がなんで好きなのかというと、ドラマでもちらっと出てきたことある人物なんですが、
とにかく数学を純粋に愛していて、もう解明されている問題についても「あれは美しくない」とコンピューターを
使わずに取り組んでいく姿勢に胸打たれた点と、
もう一つは、主人公湯川先生が唯一認めるライバルだということでした。
この本の中の2人もかなり熱いものがあります。
友情とだけでは言い表せないほど、2人の関係が濃厚でした。う〜んなんというか、家族とか恋人とかそういうくくりとはまた違う、
本当にお互いが天才だと認め合っているし、尊重し合っている点がすごく惹かれました。
だからこそ、読み進めていくにつれ、湯川先生が苦しんでいくのがこちらまで苦しくなりますし、そんな湯川先生の気持ちもきっとわかっているのか分かりませんが、石神は自分が出した解答を決して崩さない態度でいるのが、本当に胸熱な展開でした。
映画を批判するわけではありませんが、私は原作の方が好きだなぁと感じました。
映画では見えなかった、石神の人柄がもっと見えたからです。
高校教師をしている石神が先生をしている姿は映画ではあまり見られませんでしたし。
意外と、先生としてもお茶目だなぁと思う部分がありました。絶対石神が作ったテストは受けたくないなぁと思いましたが(笑)
映画の結末と同じで石神は好きな人のために、無関係の人を殺めてしまい、警察に出頭してしまいますが、
読んでる時にどうにかして石神が幸せになる世界はないのかなぁと期待して読んでました。
無茶ですけど。
物語後半で、草薙刑事が「こんなにも人を愛せるのか」と何度か考えるとこがあるんですが、本当にここまで純粋に人のことを愛せる人がいるのかなって思いました。
なんとなく、ストーカーみたいな感じにも書かれてましたし、湯川先生が最後の対面の時に
「ストーカーの汚名を着せられて〜」みたいなことを話す時に、なんとなく、石神のやってきたことはストーカーとは違うように感じました。
本当に自分が尊いと感じ、それを守り抜く覚悟でいたからこそですし、なんとなく石神にストーカーの性欲のようなものも感じれませんでした。
だから、石神は純粋なんだなって思いましたし。
原作を読んで、より石神が好きになりました。本当に、石神には幸せになって欲しかった…。
私は石神の幸せを願い続けます。
それくらい、大好きな人物になりました。