ベトナムの風に吹かれて
2015年11月下旬、ベトナム中部の世界遺産・ホイアンを訪ねました。
ホイアンは、ベトナム中部の中核都市・ダナンから南へ30kmほどのトゥポン川の河口にあります。
16世紀末、日本の戦国時代が終わりを迎える頃、朱印船貿易で日本とも交流のあった街で、苛烈を極めたベトナム戦争から奇蹟的に逃れて当時の建造物が今も残されています。
郊外には16世紀までベトナム中部で栄えたチャンパ王朝のヒンドゥー教・ミーソン遺跡もあり、こちらも世界遺産に指定されています。
ホイアンの街の中心部は歴史保存地区に指定され、黄色い壁の建物が続きます。
そのほとんどが土産物と飲食店、そして最も多いのがテーラーです。この地域は養蚕が盛んで、いわゆるシルク織物の産地です。
また毎月満月の夜はランタン祭りが催され、街灯の代わりに色とりどりのランタンの灯が幻想的な風情を見せます。
日本のお盆に地方でみられる灯篭流し(精霊流し)と同じようなことも行われています。
ここでしか食べられないホイアン名物3つ。
手前がカオラウで、日本の伊勢うどんのような感じでしょうか。麺はお米です。
そして右奥が揚げワンタンで、パイナップル入りのケチャップ風ソースがかかっていました。
そして左が「ホワイトローズ」
エビのすり身をお米の皮で挟んで蒸しあげたもので、ヌクマムを付けて食べますが、超美味でした。他の地域で同じものを作っても、この味は出ないとのことで、他では作っていないようです。是非一度ホイアンへ行ってお試しください。
奥はベトナム名物・生春巻き。中身は色々選べますが、どれもホントにおいしいです。
ベトナム、どこか日本の遠い昔の景色に似たところがあり、人々に活気がありました。
のんびりとして時間が止まっている風景と人懐っこい笑顔にたくさん会えた旅。
心にゆとりをくれました。
左上) 天秤棒を担いで市場を歩く女性
右上)ホテルでフォーを給仕してくれた素敵な笑顔の女性
左下)旅行者向けのシクロ(自転車)です。
右下)雨が降り出すと必ず現れる傘売りおばさん(笑)
下)川沿いに建ち並ぶレストランと遊覧ボート。満潮時は冠水します。